SOUND MUSEUM VISION

渋谷の地下に広がるこの巨大なスペースには、さまざまな表情があります。

Anja Schneider

Anja Schneider

アーニャ・シュナイダーはD J、プロジューサー、ラジオブロードキャスター、レーベルのボス、など複数の面で活動していて、業界の中では疲れ知らずの想像力者として知られている。新しいインプリント「Sous Music」と評価高き最新アルバム「SoMe」のリリースしてからの12カ月間は、典型的なインスピレーションをハイライトした期間と言えるだろう。2018年にはエレクトリックミュージック界の中でも最も重要なアーティストとして定着した。

 

2017年の夏、シュナイダーは2005年に設立したレーベル、「mobilee」から離れる事で、彼女の人生の中で成功した幕を閉じると発表、決定的なキャリアの動きを示した。

その代わりに生まれた「Sous Music」。母親の名前の後につけられ、個人的にも思い入れのあるこのプロジェクトは、日々クリエイティブな自由と音楽との繋がりを彼女に与えた。「mobilee」のレーベル、エージェンシーとコレクティブをアンダーグラウンドミュージックの中でも最も影響力があるブランドに育てた12年間とは違う環境であった。

決定的な行動に続き、11月に「SoMe」、時代を超越した最強クラスの9トラックアルバムをリリースした。DJ Mag の「アルバム・オブ・ザ・マンス」を受賞し、Mixmagからは「アングラウンド・ハウスとテクノのシームレスでソルフルなブレンド」との宣言を受けた。

2017年の1年間は変化に締めくくるシュナイダー。17年間所属していた「Fritz Radio」のプログラム「Dance Under the Blue Moon」はベルリンのエレクトリック・ミュージックの世代を産み出したとも言われているラジオブロードキャスターからベルリンで最も主要な「Radio Eins」に移り、新しい「クラブルーム」と言うショーを毎週開催。彼女のラジオブロードキャスターとしての活動は「Radio FG」ネットワークによりフランスとベルギーまで拡大し、巧妙なテーストメーカーとしての地位を強化している。

才能を持つ卵を聴き分ける耳を持っている特徴がシュナイダーのキャリアの中でも最も影響があると思われる。彼女はMaya Jane Coles、Solomun、Nicole Moudaber (mobileeとサブラベルLeena Musicにて)など、今ではよく知られるDJ達に初期のプラットフォームを提供したとの事で有名でもある。

彼女の中で生きる精神が情熱を産み、レーベル「Sous Music」、ラジオ番組、ギグ、に注ぎ込む事で世界中を毎週のように行き渡る「永遠運動機械」と呼ばれ強く生きる女性がシュナイダーである。