SOUND MUSEUM VISION

渋谷の地下に広がるこの巨大なスペースには、さまざまな表情があります。

JACK LNDN

JACK LNDN

ロンドンで、90年代に生まれたjackLNDNは、一方でクラシック音楽のテクニシャンとして、また一方でクラブのメインルームを操るDJとして活躍する奇才である。
若かりし頃のほとんどの時間をウィンザー城のコンサートホールに通いつめ、クラシック音楽を積極的に学んだ。それは、合唱、指揮、作曲、チェロ、ピアノ、ギターと幅広くマスターしていった。一週間に14時間に及ぶリハーサル、8本のステージ演奏、そして、毎日朝食の前の30分の練習と、まさに合宿のような毎日だったという。そんなある日イビサでであったダンスミュージックが彼の運命をかえた。10代の若者のよくあるホリデイで経験した、Fatboy Slim、Carl Coxらのプレイが、この若者を伝統から解放させ、未来のサウンドへの眼を見開かせたのである。そして、彼はDJをはじめのめり込んでいった。その持ち前の才能を大いに生かし、UKを中心に活躍をしていった。プロダクションもGoldroomやZimmerのリミックスをはじめ、友人であるHarry Wolfmanのアドバイスをうけながら、その音楽的な知識を存分に駆使して、ハウスをプレグレッシブで、ポップでジャジーな視点から再構築していったのである。クラシックの知識は、よくEDMの世界で欠けるとされる、音楽的なディテイルへの配慮に当然ながら存分にいかされている。jackLNDNこそが未来のModern Houseを体現してしてくれるに違いない。