SOUND MUSEUM VISION

渋谷の地下に広がるこの巨大なスペースには、さまざまな表情があります。

Rebekah

Rebekah
新しい年に、新しい章が始まる。ジャンルにかかわらず、全てのアーティストは進化しなければならない。それは、クリエイティブの習性と言えるかもしれない。領域を押し広げ、新しい体験をして、心の奥底からの衝動から生み出す新しいクリエイティブを表現して、さらなる成長を求め続けていく。これこそが、2016年前半にRebekahが置かれていた状況だった。初めてターンテーブルの前にたってから20年、Rebekahは世界のテクノシーンを代表するアーティストの一人としての地位を確立した。Dave Clarke、Derrick Carter、Richie Hawtin、Billy Nastyなどに影響を受け、地元英国バーミングハムの伝説的クラブQue Clubでハード・テクノのスタイルを育んできた。現在、彼女が影響を受けてきたアーティストたちと同じ舞台に立っているのは、彼女の才能が証明されただけではなく、テクノ・コミュニティが彼女の音楽を受け入れたからである。Naked Lunch、Smut Music、Cult Figuresといったレーベルから初期作品のEPを発表、Matadorの”Blond Slackers”のリミックスで広く認知されるようになった。Chris Liebing、Adam Beyer、Perc、Dustin Zahn、Tommy Four Seven、Alan Fitzpatrick、Sandwell Districtなどのトップテクノアーティストたちが、彼らのレコードボックスにこの一枚を携えた。Chris LiebingはRebekahを彼が主催するCLR PodcastシリーズにRebekahを招き、これをきっかけに彼のレーベルとの仕事がスタートした。2013年に”Reconnected 03”のミックスを担当し、同年夏に発表された”Cycles” EPで彼女のタフでダークでドライビングな作品はより多くのオーディエンスに聞かれるようになり、この年は彼女にとってブレイクした記念すべき年ととなった。2014年にはEarToGround、Sleaze、Gynoid Audioなどの定評のあるアンダーグラウンドなレーベルからリミックスのシリーズを発表、そしてCult FiguresからのEPで彼女のプロダクションにおける才能が認められたと言えるだろう。この年の最後にはCLRから新しいミックスシリーズである”Mind Sets”の第一弾アーティストとして招かれ、さらに炎、空気、水、地球という生命の4要素を表現したシリーズ”Elements” EPを発表した。2015年に入ってもCLRから2枚目の”Distant” EPを発表、世界のテクノシーンでの地位を確固たるものとした。そして、Sleazeから3曲入りEPを発表、老舗のSoma Recordsからのリリースへと繋がっていった。この”Confined Heart” EPのタイトルトラックでは、よりエモーショナルで渋めの新しい世界観を発表。同EPに収録された”Kill Floor”はその名の通りフロア向けのハードな曲であり、彼女の作風の幅を見せることができた作品となった。自身が主宰するDecoy Recordsからリリースされた”Beginnings”EPでは、この年から始まる新しいチャプターのシグナルが鳴らされた。Mord’s Herdersmat Part 1-7に収録された”Orbital”では彼女の新世代テクノアーティストたちへの熱心なサポートが伺える。そして同年2月には”Elements” EPの続編とも言える、イベントシリーズをスタートさせた。地元バーミングハムへ戻り、このイベントでは彼女がリスペクトするアーティストたちを招き、自らのサウンドと共ににショーケースしている。英国テクノの本拠地でもあったバーミングハムで、自らの音楽的ルーツを再確認し、新世代のテクノラバーズたちに体験を提供している。Rebekahは、「このイベントはテクノをエキサイティングなものだと実感できる体験をビジュアル、ライティング、サウンドシステムなども完璧に揃えて提供できるものにしたい」と考えている。Rebekahは2016年にファーストアルバムも発表、さらなる活躍が期待されている